十和田
 
十和田全景 北東側上空から 2008年3月23日 気象庁撮影

 
[ 概要 ]
 
※以下は気象庁からの引用です。
 先カルデラ成層火山群、十和田カルデラ、後カルデラ成層火山・溶岩ドームからなる。約20万年前から活動を開始し、玄武岩質安山岩〜デイサイト質の度重なる溶岩の流出と爆発的噴火によって先カルデラ成層火山群が形成された。その後、約5万5千年前頃からカルデラ形成期に入り、それまでより規模の大きなプリニー式・マグマ水蒸気噴火を繰り返すようになった。比較的規模の大きな火砕流噴火は少なくとも3回発生した。約5万5千年前には安山岩〜デイサイト質の奥瀬火砕流、約3万6千年前には流紋岩質の大不動火砕流、約1万5千年前にはデイサイト〜流紋岩質の八戸火砕流が発生し、これらの噴火の結果、直径約11qの十和田カルデラが形成された。後カルデラ期では、約1万5千年〜1万2千年前の間に、カルデラ内南部において断続的な溶岩の流出と爆発的噴火が発生し、小型の玄武岩質安山岩〜安山岩質成層火山(五色岩火山)が形成された。その後、主にデイサイト〜流紋岩マグマの活動へと移行し、西暦915年までの間に少なくとも8回の爆発的噴火を行い、五色岩火山の山頂部に直径3qの中湖火口 (現在2つの半島に囲まれている中湖(なかのうみ))が形成された(Hayakawa, 1985; 松山・大池, 1986; 中川・他, 1986; 工藤・佐々木, 2007; 工藤, 2008, 2010a)。また、後カルデラ期においては、御倉山(おぐらやま)溶岩ドームと御門石(みかどいし)溶岩ドームが形成された。御倉山溶岩ドームは、約7600年前に五色岩火山北東山腹で発生したマグマ水蒸気噴火に引き続いて形成された(工藤, 2010a)。御門石溶岩ドームは、大部分が湖中に没しているため、その形成時期については未詳であるが、後カルデラ期を通したマグマ組成の時間変化傾向から、12000年前〜2800年前の間のいずれかの時期に形成されたと推定されている(工藤, 2010b)。構成岩石のSiO2量は51〜74 wt.% である(Hunter and Blake, 1995; 工藤, 2010a)。

 
[ リンク集 ]
 
当火山から160km圏内の原発 [ 大間原発 ]
当火山から160km圏内の原発 [ 東通原発 ]
当火山から160km圏内の原発 [ 六ヶ所再処理工場 ]
Wikipedia(十和田湖)
十和田 - 気象庁
日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 十和田 (PDF) - 気象庁
日本の火山 十和田 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
国土地理院地図 十和田

 
[ 概要2 ]
 
・以下は「日本の火山噴火」(※)からの引用です。
 
 十和田は火山群で、十和田湖はこの噴火で作られたカルデラ湖だ。また915年の噴火は、過去2000年の間に日本国内で起きた最大規模の噴火である。火山の形はしていないが、活火山に近づいていることを忘れてはいけない。
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 火山群で、先カルデラ成層火山群、十和田カルデラ、後カルデラ成層火山・溶岩ドームからなる。十和田湖は、この噴火で作られたカルデラ湖である。最大深度327mというのは日本で3番目の探さだ。
 周辺の奥入瀬渓流、八甲田火山群とともに、十和田八幡平国立公園として指定されている。
 噴火警戒レベルは設定されていないが「活火山であることに留意」とされて、噴火警戒レベル1なみの警戒が行われている。(後略)
 
※「日本の火山噴火」(島村英紀著:秀和システム:2017年4月1日)

 
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