箱根山
 
中央火口丘北部 外輪山長尾峠から 2011年12月8日 神奈川県温泉地学研究所撮影

 
[ 概要 ]
 
※以下は気象庁からの引用です。
 カルデラ火山であり、カルデラはおおよそ東西8km、南北12km、外輪山は玄武岩〜安山岩の成層火山群からなる。前期中央火口丘(新期外輪山)は安山岩〜デイサイトの溶岩および溶岩ドームからなる。後期中央火口丘は安山岩で、成層火山である神山や駒ヶ岳および二子山などの溶岩ドーム群からなる。主峰の神山の北側に活発な噴気地帯である大涌谷と早雲山があり、駒ヶ岳東麓にも湯の花沢・硫黄山噴気地帯がある。噴火の歴史記録はないが、噴気の活発化や、崩壊・土石流がしばしば発生するほか、群発地震が観測される。最新のマグマ噴火では、神山の北側斜面に溶岩ドームが貫入して現在の冠ヶ岳が形成された一方、山体崩壊により岩屑なだれが発生。岩屑なだれ堆積物は早川をせき止めて、芦ノ湖が現在の形になった。その後、大涌谷周辺で数回の水蒸気爆発があったことが地質調査により知られている。安山岩・デイサイトのSiO2量は55.6〜67.8wt.%である。玄武岩のSiO2量は報告されていないが、流紋岩のSiO2量76.5 wt.%が報告されている。

 
[ リンク集 ]
 
当火山から160km圏内の原発 [ 浜岡原発 ]
Wikipedia(箱根山)
箱根山 - 気象庁
日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 箱根山 (PDF) - 気象庁
日本の火山 箱根山 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
国土地理院地図 箱根山

 
[ 概要2 ]
 
・以下は「日本の火山噴火」(※)からの引用です。
 
 箱根は、富士山と兄弟の火山である。過去には富士山と同時期に噴火したこともわかっており、有史以前の噴火からでた火砕流が50kmも離れた横浜まで達したことがわかっている。そして2015年には、小さな噴火すら起きた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 箱根は、富士山と兄弟の火山である。富士山と同様、火山島だった伊豆半島が日本にくっついてから生まれた若い火山である箱根は、富士山と25kmしか離れていない。また、過去には富士山と同時期に噴火したこともわかっている。
 箱根を空から見ると、中央火口丘の周りを外輪山が取り巻いている典型的な火山の形をしている。東西8km、南北12kmほどもある大きな火山である。
 中央火口丘では標高1438mの神山が箱根の現在の最高峰になっている。噴気をいつもだしていて、2015年6月に噴火した大涌谷は中央火口丘の一部で、箱根でいちばん高い神山のすぐ北側にある。
 芦ノ湖も中央の仙石原も外輪山の内側にある。北側の金時峠や西側の長尾峠はともに外輪山の一部である。(後略)
 
※「日本の火山噴火」(島村英紀著:秀和システム:2017年4月1日)

 
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