伊豆東部火山群
 
大室山 伊東大崎から(中央は大室山) 2004年3月3日 気象庁撮影

 
[ 概要 ]
 
※以下は気象庁からの引用です。
 伊豆半島東部地域に密集する玄武岩〜流紋岩質の多数のスコリア丘・タフリング・マール・溶岩ドームなどの小火山体と、それにともなう溶岩流・降下火砕物・火砕流・火砕サージ・ラハール堆積物(東伊豆単成火山群)、ならびにこれらの東方海域に密集する多数の海底火山(東伊豆沖海底火山群)の総称である。陸上部分については玄武岩〜安山岩質火山のうち最大のものは大室山、デイサイト〜流紋岩質火山のうち最大のものはカワゴ平である。海底火山群については火山数、岩石の種類、活動年代等不明なことが多い。火山群は、この地域の広域応力場を反映して、北西〜南東へ並ぶ配列がいくつも重なっている。玄武岩〜流紋岩のSiO2量は48.3〜73.0 wt.% である。
 この地域では、1930年に群発地震が発生して以降、しばらく活動を休止していたが、1970年代後半頃より群発地震活動が再開し、1989年7月には、群発地震とともに伊東市沖の手石(ていし)海丘で有史以来、初めての噴火があった。

 
[ リンク集 ]
 

 
[ 概要2 ]
 
・以下は「日本の火山噴火」(※)からの引用です。
 
 伊豆半島の東部にある火山と伊豆半島東方沖の海底火山からなる単成火山群が、伊豆東部火山群である。1989年、有志以来初めての噴火が起き、手石海丘が作られた。近い将来、陸上での噴火も起きるかもしれない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 伊豆東部火山群とは、伊豆半島の東部にある火山と、伊豆半島東方沖の海底火山からなる単成火山群のことだ。
 天城火山が活動を終えたあと、15万年前以降になって始まった火山活動で、これらの多くの火山群が作られた。
 ほかの多くの日本の火山と違って、噴火を繰り返してきている伊豆半島の東部や近くの海中には、この種の1回だけの噴火でできた単成火山が多い。どれも、火山としての大きさは小さい。
 この火山群を代表するのは大室山で、国の天然記念物になっている。高さ580mのスコリア丘で、甘食を伏せたような形をしており、約4000年前の噴火で作られた。そのときにでた溶岩流が城ヶ崎海岸を作った。
 また一碧湖は別の単成火山の爆裂火口に水がたまった火口湖で、大室山、城ヶ崎海岸同様、観光スポットとなっている。浄蓮の滝や万城の滝、河津七滝もこの火山群の活動によって生みだされたものだ。
 伊豆東部火山群は常時観測火山の1つで、2011年に噴火警戒レベルが導入され、以後噴火警戒レベル1が続いている。(後略)
 
※「日本の火山噴火」(島村英紀著:秀和システム:2017年4月1日)

 
[ 関連記事 ]
 
 
 
< 1 >  記事番号[1]〜[3] / 記事総数[3]

【記事44840】
地震の年表(日本) Wikipe  2016/07/10 TOP
(前略) 最近発生した地震の情報については、ウィキニュース、あるいは他の報道をご覧ください。ウィキペディアでは最近発生した地震に関する情報の正確さや新しさを保証できません。また、編集に際しては地震直後の被害状況など、すぐに古くなると考えられる情報については落ち着くまで更新を留保してください。(後略)

 
【記事45110】
伊豆半島まるごとミュージアム 伊豆ジオ 2016/07/15 TOP
 伊豆半島の歴史は、約2000万年前にさかのぼります。 当時の伊豆は、本州からはるか南のかなた数百km先の太平洋の海底に沈む火山群でした。その後、フィリピン海プレートの北上の動きに合わせて、日本の本州に接近、衝突。現在の半島の形になりました。約60万年前のできごとです。

 
【記事77390】
伊豆半島がくっついたのはわずか数10万年前_講演資料#35 島村英紀  2018/11/24 TOP
記事終了