アトサヌプリ
 
アトサヌプリ全景 南東側上空から 2008 年8 月21 日 気象庁撮影

 
[ 概要 ]
 
※以下は気象庁からの引用です。
 約3.5〜2.5万年前に形成された、屈斜路カルデラ(東西26km、南北20km)の中央部に位置するカルデラ(アトサヌプリカルデラ、直径約4km)を有する安山岩質外輪山と、約2万年前にカルデラ形成が完成した後に1.5万年前以降にその内外に噴出した10個のデイサイト(SiO2量は63.3〜72.6 wt.%)の溶岩ドーム群からなる。溶岩ドーム群は、約7000年前の摩周カルデラ形成期よりも古いものと新しいものに大別される。古い溶岩ドームには、ヌプリオンド・丸山・274m山・ニフシオヤコツ・トサモシベ・オプタテシュケがあり、新しい溶岩ドームには、マクワンチサップ・サワンチサップ・リシリおよびアトサヌプリがある。アトサヌプリは別名「硫黄山」と呼ばれ、溶岩ドームには昇華硫黄を主体とした硫黄鉱床が多数形成され、1963年まで採掘されていた。現在も噴気活動が続いている。

 
[ リンク集 ]
 

 
[ 概要2 ]
 
・以下は「日本の火山噴火」(※)からの引用です。
 
 アトサヌプリは北海道弟子屈町にある、屈斜路カルデラの中にある活火山で、観光道路のすぐ脇にある。近年は噴火こそ起きていないものの、有感地震を含む多くの地震、さらには地殻変動も観測されている。
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 アトサヌプリは北海道弟子屈町にある活火山で、標高は574mと低く、観光道路のすぐ脇にある。硫黄山とも呼ばれる。
 この名、アトサヌプリは、アイヌ語の「アトゥサ」(裸である)と「ヌプリ」(山)に由来する。北方領土の択捉島には阿登佐岳(標高1206m)があるが、これも同じ語源である。
 気象庁はアトサヌプリに2016年3月から噴火警戒レベルを導入し、以後1になっている。(後略)
 
※「日本の火山噴火」(島村英紀著:秀和システム:2017年4月1日)
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