【記事62880】川内原発に新たな火山対策(MBC南日本放送2017年11月28日)
 
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川内原発に新たな火山対策

 国の原子力規制委員会は29日にも、全国の原子力発電所の火山対策を大幅に強化する決定を行う見通しです。これを受けて九州電力は、川内原発の新たな火山対策を28日、鹿児島県薩摩川内市で開かれた協議会で明らかにしました。
 国の原子力規制委員会は、全国の原発の火山対策を強化するため、基準となる火山灰の濃度の大幅な引き上げを、29日にも決定する見通しです。
 川内原発については、桜島の最大規模の噴火である1万3000年前の薩摩噴火の降灰量が基準となります。
 新しい基準は、大気1立方メートルあたりの火山灰の濃度をこれまでの100倍となる3.3グラムに引き上げられる方針です。
 これを受け、九電は28日、薩摩川内市の各地区の代表らが出席した、安全対策連絡協議会で、新たな火山対策を明らかにしました。
 九電は、新たな火山対策として、川内原発1、2号機の非常用ディーゼル発電機の吸気フィルターが、高濃度の火山灰でも目詰まりしないよう、新たに二重化したフィルターを設置し、短時間で交換できるようにするということです。
 この対策について協議会の出席者から異論は出ず、九電は年内にも二重化したフィルターを設置することにしています。

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