[2014_10_20_01]川内原発再稼働 市議会委が採択(NHK2014年10月20日)
 
参照元2分15秒のNHK動画有り

川内原発再稼働 市議会委が採択


 原子力発電所の新しい規制基準に初めて適合しているとされた鹿児島県にある川内原発について、地元、薩摩川内市議会の特別委員会は、再稼働を求める市民団体からの陳情を賛成多数で採択しました。
薩摩川内市議会は早ければ今月中に臨時議会を開き、同じ陳情を採択して再稼働に同意する見込みです。
 川内原発を巡って原子力規制委員会は先月、九州電力の安全対策が新しい規制基準に適合していると判断し、立地自治体が原発の再稼働に同意するかどうかが焦点となっています。
 地元、薩摩川内市議会の特別委員会は20日、川内原発の再稼働を巡って出されていた陳情を審議し、賛成の委員が「原発が止まっていることで、地元の経済は低迷している」などと早期の再稼働を求めたのに対し、反対の委員は「原子力規制委員会の審査では原発の安全性が担保されておらず、再稼働することは問題だ」などと反論しました。
 このあと採決が行われ、再稼働に反対する10件の陳情をすべて不採択としたうえで、再稼働を求める陳情が賛成多数で採択されました。
 これを受けて市議会では、早ければ今月28日にも臨時議会を開く案が浮上していて、再稼働に賛成の立場の議員が過半数を占めていることから、同じ陳情を採択する形で市議会として再稼働に同意するとみられ、その後は薩摩川内市長や鹿児島県議会、それに鹿児島県知事が再稼働に同意するか判断する見込みです。
 ただ規制委員会による認可や新しい設備の検査といった手続きはまだ残されていて、九州電力が目指す再稼働は、地元の同意が得られた場合でも早くて12月となる見通しで、年明け以降になる公算が強まっています。

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