[2017_06_15_03]福井の3原発、大山噴火で降灰の懸念 関電に協力を要請(朝日新聞2017年6月15日)
 
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福井の3原発、大山噴火で降灰の懸念 関電に協力を要請

 原子力規制委員会は14日、大山(鳥取県)の噴火による火山灰の原発への影響が、これまで考えられていたよりも大きくなる可能性が出てきたとして、関西電力に対し情報収集への協力を要請した。対象は福井県内の高浜、美浜、大飯の3原発。
 規制委によると、3原発への噴火の影響評価は、大山の約8万年前の噴火などを想定して行われた。関電は降灰の量を約10センチと見積もって対策し、新規制基準の適合を受けた。
 一方、2015年度に規制委が委託した産業技術総合研究所の研究で、この噴火による火山灰が、これまで知られていた兵庫県付近より原発に近い京都府内まで広がっている可能性を示す文献が見つかった。原発に積もる火山灰の量も、10センチより多くなる懸念がでてきたという。
 ただ、文献に示された調査時期が古いことなどから、規制委はまず、関西地方の地下に当時の火山灰がどれくらい積もっているかなどの情報収集をすることとし、関電に調査への協力を求めた。
 原発に積もる火山灰が多くなると、建屋が重さに耐えられるかや、事故時に作業用通路の火山灰を取り除く態勢などを見直す必要が出る可能性がある。

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