[2017_08_01_01]和歌山県内は「全くノー」 核のごみ最終処分で県知事(紀伊民報2017年8月1日)
 
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和歌山県内は「全くノー」 核のごみ最終処分で県知事

 経済産業省が示した高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場の「科学的特性マップ」で、和歌山県内ほぼ全域が適地とされたことを受け、仁坂吉伸知事は1日の定例記者会見で「誘致するとか、いいですよとか言うつもりは全くない」と明言した。
 核のごみは原子力発電所で出る使用済み核燃料を再処理した後の廃棄物で、放射能濃度が極めて強く、人体への危険度が高い。政府は数万年から10万年程度、地下300メートルより深い岩盤に埋める方法で、最終処分する方針を立てている。
 仁坂知事は県内への最終処分場候補の可能性について「(国から)打診されることも嫌。初めから全くノーだ」とし、市町村が手を挙げた場合についても「辞めたらいかがでしょうかという」と述べた。
 その理由として、県内では大規模地震が予想され、地下が変形する可能性があること、地形的にも複雑なこと、人家などから隔離すべきだが、山間地を含めてほとんどの地域に人が居住していることを挙げ「(処分場として)あまりいい所ではないと思う」と述べた。

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