[2018_01_24_09]再処理点検完了 「月内は厳しい」 原燃社長が認識示す(東奥日報2018年1月24日)
 
 日本原燃の工藤健二社長は23日、定例会見を青森市のアップルパレス青森で開き、六ヶ所再処理工場で進めている設備点検について、予定する1月末完了は厳しいとの認識を示した。降雪で屋外の点検が進まないのが理由。原燃は完了時期を既に2回延期しており、見通しの甘さが浮き彫りとなっている。
 原燃は再処理工場などで相次いだ安全管理トラブルの改善活動として設備の全数確認作業を実施。安全上重要な設備の点検は昨年12月に完了した。それ以外の設備の進捗率は20日現在で 屋内が64%となった一方で、屋外は2%にとどまり、昨年末から全く進んでいない。当初計画では昨年12月末までに全設備の点検を完了する予定だった。
 工藤社長は「屋内は1月末の完了を目指して頑張っているが、屋外は天候の状況があり厳しい。必要に応じて計画改定も検討したい」と、完了をさらに延期する可能性を示唆した。
 点検の進捗遅れは中断している審査の再開や、審査合格証のベースとなる補正申届書の提出時期にも影響する。工藤社長は「全数把握をはじめとする改善活動がしっかりと進んでいると判断した時点で(補正申請書を)提出する」と、これまで通りの見解を繰り返した。   (阿部泰起)
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