[2018_02_08_02]米山知事、雪で会場にたどり着けず 柏崎市で開催の柏崎原発意見交換(新潟日報2018年2月8日)
 
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米山知事、雪で会場にたどり着けず 柏崎市で開催の柏崎原発意見交換

 東京電力柏崎刈羽原発の安全性について地元住民が議論する「原発の透明性を確保する地域の会」の定例会が7日、柏崎市の市産業文化会館で開かれた。出席予定だった米山隆一知事が大雪の影響で欠席したことから、原発に反対する委員からは「このような天候では住民は避難できない」といった意見が出たほか、推進派からも原発事故時の冬季避難路の確保を求める声が相次いだ。
 地元首長も加わる年1度の情報共有会議として開かれ、桜井雅浩柏崎市長や品田宏夫刈羽村長のほか、東電の小早川智明社長が初めて出席。小早川社長は「再稼働は安全が大前提で地元の理解が不可欠。再稼働の時期については述べる段階ではない」と話した。
 雪による知事の欠席に、反対派の委員からは「柏崎に知事が来られなかったように、こんな雪では逃げられない」といった意見が続出。推進派も高速道のスマートインターチェンジの整備など、避難道路の充実を求めた。
 米山知事は冬季避難訓練を2018年度は行わない見通しを示しているが、早期の実施を求める桜井市長は「冬場の避難が難しいことが知事の欠席で皮肉にも実証された」とした上で、「県は避難計画を作ってから訓練するのではなく、訓練で検証しながら計画を立ててほしい」と訴えた。
 同原発6、7号機が昨年末に原子力規制委員会の審査に合格したことについて、原発に反対する委員は「事故を起こした東電に原発を動かす適格性があると認めた判断は、あまりにも軽い」と規制委の審査を批判。推進派からは、地元の信頼を取り戻す活動を東電に求める意見が出た。

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