[2018_02_08_05]台湾地震 余震200回 捜索何度も中断 死者9人に(毎日新聞2018年2月8日)
 
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台湾地震 余震200回 捜索何度も中断 死者9人に

 【花蓮(台湾東部)林哲平】台湾東部・花蓮県で6日深夜に発生した地震は、当局によると、死者は9人、けが人は267人に増えた。まだ58人と連絡が取れていない。大きな余震が相次ぎ、捜索はたびたび中断を余儀なくされている。被災住民は、避難先で寝付けない夜を過ごした。
 台湾メディアによると、余震は200回近くにのぼり、マグニチュード(M)5以上も5回を数える。
 7日午後11時25分(日本時間8日午前0時25分)、50人以上の住民や宿泊客と連絡が取れていない「雲門翠堤」ビルの捜索現場に緊張が走った。足元が大きく揺れ、30度以上に傾いた建物の上部から土煙がパラパラと落ちてくる。付近を震源とするM5.7の余震。「早く出ろ」。大きな声が響き、内部で活動する捜索隊員30人以上が慌てて外に待避した。
 帰宅をためらう被災者約800人は花蓮県体育館などに一時的に身を寄せている。8日午前8時55分にもM4.6の余震があり、体育館の建物全体が3度、ガタガタと揺れた。そのたびに、子どもたちから悲鳴が上がり、多くの人が立ち上がって不安そうにあたりを見回した。温かい食事や布団などは用意されているが、家族3人と避難する陳智彰さん(37)は「新しい体育館だから安心はしているが、いつまでこれが続くのか」ともらした。

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