[2018_02_16_02]<玄海3号機>燃料装着 九電、来月の再稼働目指す(毎日新聞2018年2月16日)
 
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<玄海3号機>燃料装着 九電、来月の再稼働目指す

 九州電力は16日、玄海原発3号機(佐賀県玄海町)の原子炉に核燃料を装着する作業を始めた。原子炉の機能点検などを実施後、九電は3月中旬〜下旬の再稼働を目指す。玄海原発については、4号機停止後約6年間運転されておらず、3号機への燃料装着で再稼働手続きが最終盤に入った。
 九電は同日午後5時、使用済み核燃料プールから専用クレーンで1体目の燃料集合体(約21センチ四方、長さ約4.1メートル、重さ約700キロ)をつり上げて原子炉に入れた。九電は作業開始後「安全確保を最優先に慎重かつ丁寧な作業に努める」とのコメントを出した。
 玄海3号機はプルサーマル発電を実施する方針で、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料32体を含む燃料集合体193体を24時間態勢で取り付け、作業は21日に終える見込み。作業完了後、九電は重大事故を想定した訓練を実施するほか、原子炉内を運転時と同じ高温・高圧状態にして設備を確認する検査などを経て、制御棒を引き抜いて原子炉を起動し再稼働させる。約4日後に発電と送電を始め、原子力規制委員会の最終検査を経て4月に営業運転へ移行する。ただ、規制委の今後の使用前検査次第で再稼働が遅れる可能性もある。【浅川大樹】

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