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川内原発 30キロ圏の要件該当者にヨウ素剤配布　５月から 鹿児島県
　鹿児島県は２２日、九州電力川内原発（薩摩川内市）から５〜３０キロ圏内の住民への安定ヨウ素剤の事前配布を、５月から順次始めることを明らかにした。障害や病気で緊急時の受け取りが困難な人など、一定の要件に該当する希望者が対象。同日あった県議会代表質問で報告した。
　配布方法は、これまで行ってきた５キロ圏内の住民向けと同じ。５月に配布会を開き、薬剤師らによる問診票チェックなどを受けてもらった上で、手渡す。新年度当初予算案に必要経費３４１３万円を計上している。
　受け取り可能な要件は（１）病気や障害がある（２）災害時に配慮が必要な高齢者（３）未就学児（４）世帯に（１）〜（３）の該当者がいる―のいずれか。
　県は近く、５〜３０キロ圏の全９万５０００世帯に、事前配布を周知するパンフレットと申請書を配布する。要件に該当する希望者に申請書を返信してもらい、人数に応じて具体的な配布会場や回数、日時を詰める。