[2018_02_28_04]電発敷設送電線から2500リットル油漏れか(東奥日報2018年2月28日)
 
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電発敷設送電線から2500リットル油漏れか

 電源開発(Jパワー)は27日、津軽海峡の海底に敷設した送電ケーブルから、絶縁油(ソフトアルキルベンゼン)約2500リットルが海に漏えいした可能性があると発表した。
 漏えい原因、場所は調査中。予備のケーブルのため電力供給に支障はなく、海中での被害は確認されていないという。
 Jパワーによると、ケーブルは東北町と北海道七飯町を結ぶ「北本(きたほん)連系」で長さ約170キロ。このうち海底部は約43キロ。ケーブルは直径約13センチの円筒状で、漏電防止のため、中心部に電気を通さない絶縁油が注ぎ込まれている。
 27日午前9時ごろ、北海道にある制御室で送電ケーブルの油面計レベルが低下し、絶縁油が漏えいしているのに社員が気付いた。送電ケーブルの地上部分を調査したが漏えい箇所は発見できず、津軽海峡の海底ケーブルから漏れた可能性がある。午後3時ごろに給油ポンプを停止すると、漏えいが止まったのを油面計で確認したという。
 Jパワーは27日、関係自治体や海上保安部に油の漏えいを報告。28日も漏えい原因や場所の調査を行う。Jパワーは「関係者の皆さまにご心配、迷惑をおかけし心よりおわびし、再発防止に努めます」とコメントした。
 一方、大間町の奥戸漁協の宮野昭一組合長は「今日(27日)、漁に出た漁業者から、異変があったという情報はない」とした上で「2500リットルの油がまともに漏れているとすれば、それなりの影響があるだろう。現時点では、場所が分からないので手の打ちようがない。情報収集し、対応していく」と話した。

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