[2018_03_29_02]「関電の火山灰評価は過小」という原子力規制委員会の報告 層厚の評価はできないとの関電の調査結果を覆し、層厚は26センチの可能性があるとの見解 大飯原発再稼働手続きを中止すべき(たんぽぽ舎2018年3月29日)
 
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「関電の火山灰評価は過小」という原子力規制委員会の報告 層厚の評価はできないとの関電の調査結果を覆し、層厚は26センチの可能性があるとの見解 大飯原発再稼働手続きを中止すべき

みなさまへ(拡散希望)

◎ 先ほど終わった(3月28日)第75回原子力規制委員会定例会合において、関電の大飯原発等の審査の火山灰評価で焦点となっていた大山(だいせん)の噴火による京都の火山灰層について、原子力規制庁は、層厚の評価はできないとの関電の調査結果を覆し、層厚は26センチの可能性があるとの見解を示しました。

◎ 関電は、大飯原発など若狭湾の原発の火山灰については、審査の設計に用いる層厚を10センチとし、機器への影響などを評価しています。
 大山から京都までは、大山から大飯原発までの距離に匹敵します。
 京都での層厚が26センチとなれば、大飯原発の10センチは明らかに過小評価となります。審査は一からやり直さなければなりません。
 会合の中で、石渡委員は、京都の火山灰層は2層あるがそれをひとつとみなすこともできると発言しました。
 こうした点は、美浜の会他4団体で3月27日に提出した関電調査報告の批判ペーパーにあるとおりの指摘です。

◎ 更田委員長は、現状で安全余裕の範囲にあるから今後の対応について急ぐ必要はないと述べましたが、上記で述べたように京都の火山灰層は安全余裕を超えています。明らかに誤りです。
 更田委員長は、関電、山元氏を交えた公開の場での議論を行うよう、また噴火規模については、関電に要求するだけでなく、規制庁でも算出するよう求めました。
 大飯原発は3号機が営業運転前の検査の最終段階、4号機は5月にも再稼働といわれています。再稼働手続きを中止すべきです。

KEY_WORD:OOI_:石渡明:更田豊志: