[2018_04_24_04]噴火影響「高浜原発の想定は過小」 滋賀・原発差し止め訴訟(京都新聞2018年4月24日)
 
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噴火影響「高浜原発の想定は過小」 滋賀・原発差し止め訴訟

 滋賀県の住民らが福井県の若狭湾周辺にある大飯、高浜、美浜の関西電力3原発の運転差し止めを求めた訴訟の第18回口頭弁論が24日、大津地裁(西岡繁靖裁判長)であった。住民側は、大規模な噴火に伴う火山灰の影響について、関電側の高浜原発の想定が過小だと主張した。
 住民側は、今年3月にあった原子力規制委員会の定例会合で、原子力規制庁が大山(鳥取県)の噴火後に降り積もった火山灰の厚さについて、大山から約190キロ離れた京都市右京区越畑地域で26センチの可能性があるとの見解を示したと指摘。これに対し、関電側が大山などの噴火で想定している高浜原発での火山灰の厚さは最大10センチであることから「高浜原発は大山から約180キロと越畑より近く、少なくとも想定を26センチにすべきだ」と訴えた。
 また想定を26センチとした場合、火山灰などが堆積した際の重さが、原子炉建屋の許容限度を上回るほか、非常用ディーゼル発電機に不具合が生じるなどの悪影響が出るとした。
 関電側は、住民側が老朽化を問題視している高浜原発1、2号機と美浜原発3号機について、適切に検査していて、安全性は確保されていると主張した。

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