[2018_04_29_01]福島第1原発の核燃料、敷地外へ輸送 事故後初、8月(フクナワ2018年4月29日)
 
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福島第1原発の核燃料、敷地外へ輸送 事故後初、8月

 東京電力は福島第1原発事故で原子炉建屋内の燃料プールに取り残された核燃料を敷地外へ初めて運び出す。炉心溶融や水素爆発を免れた5、6号機の未使用燃料360体が対象。8月に6号機の燃料をプールから引き上げる作業に取り掛かり、2021年4月までに敷地外への輸送を終える予定だ。
 未使用燃料から出る放射線は弱い。プールから引き上げた後は建屋内で分解し、燃料棒の表面を除染し再び組み立てる。19年1月に原子燃料工業の東海事業所(茨城県)へ輸送を開始する。
 原子燃料工業は燃料棒を砕いてウラン粉末にし、別の原発で再利用する。5、6号機には2830体の使用済み燃料もあるが、強い放射線を出すため当面プールで保管する。
 福島第1原発には使用済みと未使用を合わせて計約1万3千体の核燃料がある。4号機は14年12月にプールからの燃料取り出しを完了し、大半を4号機そばの共用プール建屋に移管した。炉心溶融した1〜3号機については、3号機が18年内の取り出し開始に向け、作業中の放射性物質の飛散を防ぐ屋根カバーを設置している。1、2号機は23年度の燃料取り出しを目指しているが、5、6号機の未使用燃料を除きいずれも敷地外に移すかどうかの方針は決まっていない。

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