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＜川内原発＞１号機、３０日午後９時半に運転再開
　九州電力は２９日、定期検査で停止中の川内（せんだい）原発１号機（鹿児島県薩摩川内市）の運転を３０日午後９時半に再開すると発表した。３１日午前１０時ごろには核分裂の反応が安定する「臨界」に達し、６月５日に発電を再開する方針。同月下旬には最終検査を終えて営業運転を開始する。
　川内１号機は運転中だった昨年３月、１次冷却水の放射性ヨウ素の濃度が上昇。今年１月から始めた定期検査では、１本の核燃料棒から放射性物質が漏れていたことが判明した。燃料棒を束ねた燃料集合体４４体を新品に取り換えたが、一連の調査に時間がかかり、運転停止期間は当初計画より約２０日延びた。発電機の回転軸や配管の一部交換なども実施した。
　川内２号機は４月から定期検査に入っており、蒸気発生器の交換工事などを経て８月下旬に運転を再開する。【浅川大樹】