[2018_05_30_04]福島・飯舘村民のADR打ち切り 東電が和解案拒否(日経新聞2018年5月30日)
 
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福島・飯舘村民のADR打ち切り 東電が和解案拒否

 福島第1原子力発電所事故による被曝(ひばく)の不安があるとして、福島県飯舘村の住民約300人が東京電力に慰謝料を求めた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、東電が和解案を拒否し、原子力損害賠償紛争解決センターが打ち切りを決定したことが分かった。28日付。住民側弁護団が30日、明らかにした。
 弁護団によると、慰謝料を求めたのは居住制限区域に指定されている蕨平地区と比曽地区の住民。センターは「被曝への具体的な恐怖や不安を覚えている」として、1人当たり40万〜100万円の慰謝料を支払う和解案を提示したが、東電は「精神的苦痛への賠償は国の中間指針に基づき支払い済み」として拒んだ。
 東京都内で記者会見した秋山直人弁護士は「東電は被害の実態から目を背けている」と批判した。〔共同〕


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