[2018_11_12_01]ハンビッ原発4号機の防護壁に大きさ2メートルの超大型の穴(ハンギョレ新聞2018年11月12日)
 
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ハンビッ原発4号機の防護壁に大きさ2メートルの超大型の穴

ハンビッ原発官民合同調査団の調査結果 横207センチ・縦70センチの“小さな洞窟”レベル 2カ月前には横88・縦25.5センチの穴を発見 「調査すればするほど深刻な問題が続々と現れる」

 全羅南道霊光の原子力発電所ハンビッ4号機の格納建物のコンクリート壁から横2メートル、縦70センチの小さな“洞窟”が発見された。ハンビッ4号機は20年余り前の手抜き工事の跡が一つ二つと明らかになり、議論を起こしている。これまでコンクリートの内側の壁面に深さ6.5〜38センチの穴が空いた空隙(空間)が発見されてきたが、今回は新しい形の超大型の空隙が発見され、格納庫のコンクリートの壁が放射線物質を遮断する機能ができるどうかをめぐって議論が起こっている。
 韓国水力原子力とハンビッ原発に関する官民合同調査団の説明を総合すると、今年8月31日の調査時に横88センチ、縦25.5センチ、深さ38センチの空隙が発見されたが、最近の拡大調査でこの空隙の大きさが長さ207センチ、縦70センチの“洞窟”レベルにいたることが新たに確認された。
 この隙間の大きさが2カ月余りで大きくなったのは、裸眼検査だけでは実際の大きさが確認しにくかったからだ。これまで韓水原は、壁面の内側を取り囲んでいる厚さ6ミリの鉄板を木製ハンマーで叩き、音を聞いて空隙があると疑われれば、鉄板の一部を取り上げて目で確認する方式を使ってきた。しかし、今回の超大型の空隙は壁の内側に入り込んでいて、鉄板を取り外した直後には一部だけが目に見える水準だった。
 これまで“仮説”の域に留まっていた洞窟の形の空隙が実際に発見されたことによって、調査方式についての議論が加熱するものとみられる。先月24日、霊光郡議会で行われた官民合同調査団の第7回会議当時、ある住民が「壁面の内側に亀裂や空隙があるしたら技術的に探せるのか」と尋ねると、韓水原関係者は「不可能だ」と答えたという。実際のコンクリートの壁の状態がどの程度なのか把握するのが難しいということだ。
 コンクリート壁の空隙は、過去にコンクリート打ち工事をきちんと行わなかったため生じたものと把握されている。官民合同調査団関係者は「韓水原は初めて調査を始めた時は空隙の大きさが最大でも8センチくらいだろうとしたが、調査すればするほど覆うことができない深刻な問題が明らかになっている」とし、「韓水原が調査にもっと積極的に乗り出す必要がある」と述べた。これに先立ち、韓水原のチョン・ジェフン社長は先月18日、国会国政監査で「市民団体が望む全体部位を調べ、(時間が)いくらかかっても安全措置を完全に終える」と述べた。ハンビッ4号機は昨年5月18日に点検に入り、540日間以上止まっている。

チェ・ハヤン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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