[2020_09_15_07]むつの中間貯蔵施設 規制委に不許可要請 県内2団体(東奥日報2020年9月15日)
 
 むつ市の「核の中間貯蔵はいらない」!下北の会」(野坂庸子代表)は14日、リサイクル燃料貯蔵(RFS)使用済み核燃料中間貯蔵施設の安全審査で原子力規制委員会が事実上の合格証となる「審査書案」を取りまとめたことに対し、撤回を求める申し入れ書を規制委に提出した。特に、貯蔵後の燃料の搬出先が具体的に決まるまでは最終的な許認可に踏み切らないよう強く求めた。
 同会の栗橋伸夫氏が、青森市の原子力規制庁・青森地域原子力規制総括調整官事務所を訪れ、更田豊志委員長宛ての文書を提出した。
 申し入れ書では「搬出先が未定のままでは永久貯蔵につながりかねず、住民としては最大の懸念」と主張。事業者の安全対策についても「津波対策の対応がたびたび変わり、不信感を禁じ得ない」「敷地付近に火砕流の痕跡があり、観測経験のない噴火の予測は関連とする専門家の指摘がある」などとした。
 また、核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会(古村一雄代表)も中間貯蔵施設について要請文を出し、審査書実の了承には問題があるとして再審議を求めた。
    (加藤景子)
KEY_WORD:MUTSU_RECYCLE_: