[2020_12_19_08]美浜町議会再稼働同意 40年超原発県内2例目(中日新聞2020年12月19日)
 
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美浜町議会再稼働同意 40年超原発県内2例目

3号機
 運転開始から四十年を超えた美浜町の関西電力美浜原発3号機を巡り、美浜町議会は十八日、全員協議会で再稼働への同意を正式に決め、戸嶋秀樹町長に伝えた。四十年超の原発で地元議会が再稼働に同意するのは関電高浜原発1、2号機が立地する高浜町議会に次いで二例目。 (栗田啓右)
 原発の再稼働には立地市町村と県の各議会と首長の同意をそれぞれ取り付けるのが通例。戸嶋町長は「国から再稼働要請を受けた時に(条件を)何点か申し上げている。しっかり踏まえた上での是非の判断になる」と述べた。表明の時期については明言しなかった。
 美浜町議会の全協では、議長と欠席議員を除く十二人で採決し、同意に賛成が九人、反対が三人だった。採決後、竹中良広議長は戸嶋町長に、議会同意判断の報告書を手渡した。
 関電は美浜3号機を来年一月、高浜1号機を同三月に再稼働させる工程を示している。
 美浜3号機が工程通り再稼働すれば、二〇一一年の東京電力福島第一原発事故後、原子炉等規制法で「原則四十年間、最長二十年間延長」と定められてから初めてとなる。
 美浜町議会は今月十五日、再稼働を求める請願を採択し事実上同意している。これを受け、今後のエネルギー政策の明確化や地域振興への支援などを求める意見書を国に提出した。
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