[2024_03_21_04]花角新潟県知事 資源エネルギー庁長官と面会 柏崎刈羽原発再稼働を進める政府方針に「議論を深め、県民の受け止めを見極めたい」(新潟テレビ2024年3月21日)
 
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花角新潟県知事 資源エネルギー庁長官と面会 柏崎刈羽原発再稼働を進める政府方針に「議論を深め、県民の受け止めを見極めたい」

 15:27
 村瀬エネ庁長官「柏崎刈羽原発の再稼働は非常に重要」知事に理解求める

 花角知事「政府の方針は承知している」

 新潟県の花角英世知事は21日午前、県庁で資源エネルギー庁の村瀬佳史長官と面会しました。村瀬長官は冒頭、東京電力柏崎刈羽原子力発電所6・7号機の再稼働を進める政府方針を記した文書を知事に手渡しました。
 柏崎刈羽原発は去年末に核燃料の移動を禁じる命令が解除され、再稼働に向けた地元の同意が焦点となっています。18日には齋藤健経済産業大臣が花角知事と桜井雅浩柏崎市長、品田宏夫刈羽村長に電話で再稼働への理解を求めていて、その際に村瀬長官を新潟に派遣することも伝えられていました。
 村瀬長官は花角知事との面談で、原子力をベースロード電源と位置づけ規制審査に合格した原発の再稼働を進めるという政府の方針を説明。脱炭素政策の遂行や東日本エリアの火力発電依存解消のために「柏崎刈羽原発の再稼働は非常に重要」と述べました。さらに避難道路の整備や防災体制の充実に真摯に向き合うとし「万が一の時は政府が責任を持って対処する」と明言した上で、花角知事に対し政府の方針に従って再稼働を進めることへの理解を求めました。

 花角知事「議論を深め、県民の受け止めを丁寧に見極めたい」

 村瀬長官の説明に対して花角知事は、県民の議論を深めてその結果を見極めたいと答えました(以下に全文記載)。

 ■花角知事

 お話は承りました。内容は先般大臣からお電話いただきましたので。また政府の方針は一貫して承知しております。新潟県としてはですね、今後、これも県議会等で繰り返し申し上げておりますが、県が独自に行った福島第一原発事故の3つの検証というものがありますけど、その検証の結果、そして規制委員会が3年近く追加検査をし、先般適格性についても一定の判断をされたわけですけれども、そうした規制委員会の判断、さらには県の技術委員会でずっと柏崎刈羽原発の安全対策を確認して頂いております。そうした技術委員会での安全対策の確認。そして特に1月の能登半島地震を一つのきっかけとして県民の間に非常に不安感が広がっております。万が一の場合の避難、安全の確保。例えば屋内退避がどこまで有効にできるのかとかですね、そうした避難の安全、避難道路の安全の確保ということも含めて、様々な避難の安全に関わる課題への取組み、こうしたものを材料にして再稼働に関わる議論を今後深めていきたいという風に思っております。その上で、県民がどういう風にこの問題を受け止めていくか、それを丁寧に見極めてまいりたいと思っております。

 午後は山田資源エネルギー政策調整官が柏崎市・刈羽村のトップと面会へ

 花角知事との面会を終えた村瀬長官は報道各社の取材に応じ「県民の中に様々な不安や懸念があると思うので、その一つ一つに丁寧に対応したい」と述べました。県などから要望が出ている避難道路の整備については「政府の中で具体的な調整を進めている。できるだけ早く対応をしていきたい」としています。再稼働の判断まで時間がかかると見られる中、政府としていつまで待てるかという問いには「大臣も具体的スケジュールを述べる時期ではないと話していた」として明言を避けました。県議会自民党にも再稼働に慎重な声があることについては「そうした厳しい声も向き合って真摯に取り組みたい」としています。
 午後は山田仁資源エネルギー政策統括調整官が柏崎市長と刈羽村長に面会し、知事に対するものと同様の説明を行います。

(訂正)当初、村瀬長官が柏崎市長・刈羽村長とも面会すると記載していましたが、山田調整官でした。訂正します。
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