[2024_03_18_03]再処理工場でIAEA監視が一時不能 原燃社長が委員会で説明(NHK2024年3月18日)
 
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再処理工場でIAEA監視が一時不能 原燃社長が委員会で説明

 18:50
 青森県にある使用済み核燃料の再処理工場で、設備の照明が切れてIAEA=国際原子力機関による監視業務が一時行えなくなった問題で、事業者の日本原燃の社長が原子力規制委員会に出席し、「非常に多くの監視のポイントがあることにわたしの認識が至らなかった」と述べました。
 青森県六ヶ所村にある再処理工場では、去年1月、核物質が核兵器などに転用されるのを防ぐためIAEAが行う監視業務の対象となる部屋で、一部の電球が切れて照明が消え、一時、カメラによる監視ができなくなりました。
 この問題について、18日、日本原燃の増田尚宏社長が原子力規制委員会に出席して原因と対策を説明しました。
 この中で増田社長は、IAEAの監視業務について現場でどのような対応が必要か理解できておらず、設備の維持管理の基準などが明確でなかったなどと説明しました。
 そのうえで、「非常に多くの監視のポイントがあることにわたしの認識が至らなかったことを大きく反省している」と述べ、みずから現場に入り再発防止を進める考えを示しました。
 これに対し、規制委員会の委員からは、再処理工場が来年度上期中の完成を目指していることを踏まえ、「工場が稼働すれば、多くの作業が行われている中で監視業務への対応が必要になり、人材の育成は急務だ」などと課題を指摘する意見が出されていました。
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