[2024_04_02_03]柏崎刈羽原発 テロ対策上の問題改善 IAEAが一定の評価(NHK2024年4月2日)
 
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柏崎刈羽原発 テロ対策上の問題改善 IAEAが一定の評価

 16:40
 テロ対策上の問題が相次いだ新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所で、改善状況を調査してきたIAEA=国際原子力機関の専門家チームは、最終日の2日、東京電力による取り組みに一定の評価を示しました。
 東京電力は、テロ対策上の問題を受け柏崎刈羽原発に出されていた事実上の運転禁止命令が去年12月に解除されたあと、改善状況について外部から評価を受けるため、IAEAに専門家チームの派遣を依頼し、3月25日から現地調査が行われてきました。
 最終日の2日は、5人の専門家が発電所の幹部たちと面談し、この中で稲垣武之 所長は「今回の調査で得られた知見を重要な意見として所員全員で受け止め、テロ対策の強化に努める」と述べました。
 これに対し、専門家チームのタパニ・ハックさんは「テロ対策で継続的な改善が行われていることを確認した。さらなる改善に向けて調査の中でも勧告と提言を行った」と述べ、一定の評価を示しました。
 専門家チームはテロ対策の関連設備の確認や、関係者への聞き取りなどを行ったということで、数週間後をめどに報告書をとりまとめるとしています。
 東京電力は、今回の調査などを通じて柏崎刈羽原発の再稼働に向け地元の信頼回復につなげたい考えですが、新潟県の花角知事は能登半島地震のあと、事故の際の避難などについて不安の声が高まっているとして、国の対応を注視する姿勢を示しています。
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