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柏崎市議会 柏崎刈羽原発の再稼働求める請願を採択
　16:21
　再稼働の議論が続く東京電力柏崎刈羽原子力発電所を巡り、21日、柏崎市議会で、地元の経済団体から提出されていた早期の再稼働を求める請願が賛成多数で採択されました。
　柏崎市議会には柏崎刈羽原発に出されていた事実上の運転禁止命令が解除されたことを受け、先月1日、柏崎商工会議所など地元の経済団体から早期の再稼働を求める請願が提出されていました。
　すでに柏崎市の市議会の特別委員会がこの請願を賛成多数で採択していて、21日は本会議で採決が行われました。
　採決に先立って議員が請願について意見を述べ、賛成の議員からは脱炭素やエネルギーの安全保障という課題がある中で原発は必要なほか、柏崎刈羽原発は福島第一原発の事故のあとに新たに策定された国の審査に合格したため、安全性は担保されているなどという意見が出されました。
　一方、反対の議員からは、能登半島地震を受け、原発事故と地震などが同時に起こる複合災害の際の避難に不安があることや、再稼働が地域の活性化につながる明確な根拠がないなどという意見が出されました。
　このあと採決が行われ、21人の議員のうち、16人が賛成して請願は採択されました。
　議会のあと、柏崎市の桜井市長は「請願が可決されたことで、再稼働の判断にあたり最も大事なピースのひとつが埋まった。再稼働には意義があるという考えに変わりはないが、今後は最終的な判断のために、市民の意見を聞いていきたい」と話していました。