[2020_08_28_05]玄海原発運転差し止め訴訟 結審【佐賀県】(SAGATV2020年8月28日)
 
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玄海原発運転差し止め訴訟 結審【佐賀県】

 反原発の市民団体が九州電力や国を相手取り、玄海原発の運転差し止めなどを求めている裁判が28日結審しました。来年3月、判決が言い渡されます。
 訴えを起こしているのは、原発に反対する佐賀市の市民団体、「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」の580人です。裁判の会は「地震で重大事故が起きる可能性がある」などとして玄海原発の運転差し止めなどを求め、2011年に九州電力を、その2年後には国を相手取り提訴しました。
 28日は原告団長の石丸初美さんが、「すべての生き物を犠牲にしてまで押し通す原発は“暴力”」と意見陳述するなどして結審、判決は来年3月12日に言い渡されます。

石丸初美原告団長:「原発は命と暮らしの問題です。てんびんにかけるものはないです。経済と命を(てんびんに)かけることはありえないです。ぜひ皆さんにそのことを分かってもらいたい」
 裁判の会は今回の訴訟とは別に、運転差し止めなどを求める仮処分を申し立てていましたが、佐賀地裁、福岡高裁はいずれも訴えを退けていて、現在、玄海原発は3、4号機が稼働中です。
 一方、九州電力は、「地震や火山、機器の安全性等について、十分に証拠に基づいて主張してきた。裁判所にはご理解いただけたと考えている」と改めて訴えの棄却を求めました。
 また、原子力規制委員会は、「これまで訴訟の場において、必要な主張、立証を尽くしてきたところだが、まだ判決を控えており、コメントは差し控えたい」としています。
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