[2021_11_17_10]玄海原発構内また火災 特重施設工事現場、けが人、放射性物質放出なし(佐賀新聞2021年11月17日)
 
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玄海原発構内また火災 特重施設工事現場、けが人、放射性物質放出なし

 16日午前2時ごろ、東松浦郡玄海町の九州電力玄海原発3、4号機のテロ対策施設「特定重大事故等対処施設(特重施設)」の工事現場で、電源ケーブルを巻き取る電工ドラムの付近から出火、電工ドラムや周辺のケーブルが焼損した。約1時間後に鎮火が確認された。九電によると、3、4号機の運転や1、2号機の廃炉作業に影響はなく、作業員の負傷や放射性物質の放出はないという。
 九電によると、工事の請負会社の社員が発火と発煙を確認。作業員が消火器で消し止め、通報を受けた唐津市消防本部が午前3時5分ごろ鎮火を確認した。特重施設の工事現場は24時間工事が行われており、出火当時も作業が行われていた。
 特重施設の設置期限は、3号機が2022年8月24日、4号機が同9月13日となっているが、今回の火災を受け工事は一時中断。工程への影響については「確認中」(九電担当者)としている。
 九電は構内で火災が発生したことを謝罪した上で「出火原因などは調査中」とした。
 玄海原発構内では2019年以降、火災やぼやなどが相次いでいる。直近では8月、廃炉作業中の玄海原発2号機の原子炉補助建屋にある計算機室の空調装置から焦げ跡が見つかり、15日に調査結果を公表したばかりだった。(中村健人)
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