[2015_10_10_01]東通原発で断層調査 東北電、データ拡充へ (東奥日報2015年10月10日)
 
 東北電力は9日、東通原発の敷地内断層について補足調査を行うと発表した。地下ボーリング調査により断層の年代を特定し、データを拡充する狙い。
 東北電によると、敷地中央部の「F−4」など4断層で、地下の岩石などを試料採取する。調査期間は10日から約2カ月間。敷地外で断層が自然露頭している場所でも試料採取を行う。
 敷地内断層をめぐっては原子力規制委員会の有識者調査団から「主要断層は将来活動する可能性のある断層等に該当する」と指摘された。
 今回の調査は、有識者の指摘とは別に、データを補足するベきだと判断した断層を対象に選んだ。
 東北電は敷地内断層について、耐震設計上考慮すべき活断層ではないと評価している。
 県庁で会見した鈴木一広・土木建築部副部長は「断層に活動性がないというデータを補強し、審査会合での説明性の向上を図りたい」と語った。
     (阿部泰起)
KEY_WORD:HIGASHI_TOUHOKU_: