[2021_03_31_07]東通原発安全工事工期見直しを否定/東北電青森支店長(東奥日報2021年3月31日)
 
参照元
東通原発安全工事工期見直しを否定/東北電青森支店長

 東北電力の岩渕伸一・執行役員青森支店長は30日、青森市のホテル青森で定例会見を開いた。同社の東通原発1号機(東通村)の安全対策工事について、岩渕氏は、2021年度中とした工事完了目標の達成は「厳しくなってきている」との認識を示す一方、現時点の工程見直しは否定した。
 原子力規制委員会による東通1号機の安全審査は、震源として考慮すべき活断層を洗い出す議論を終え、基準地震動の策定へ向けた審議に移った。岩渕氏は「審査を一つずつクリアしながら、少しでも早く次のステップに進められるように全力で取り組んでいる。(完了目標の達成が)厳しくなってきているという認識はあるが、完了時期を評価する材料は今のところなく、見直す予定はない」などと述べた。
 東北電は3月、企業版ふるさと納税制度を活用し、東通村の地域再生計画事業(20〜24年度)に総額10億円を寄付。岩渕氏は「地域社会との共栄が経営理念。持続的発展に向けた村の取り組みの趣旨に賛同し、企業の社会的責任の観点から貢献することにした」と必要性を強調した。
 一方、現職が敗れた同村長選について、岩渕氏は「村の方々が選んだ結果。私どもがコメントするというものではない」とした上で「新しい村長さんとも引き続き良好な関係を築いていければ」と話した。
KEY_WORD:HIGASHI_TOUHOKU_: