[2021_12_17_04]東通原発1号機 東北電が補正書 標準スペクトル反映(東奥日報2021年12月17日)
 
 東北電力は16日、東通原発1号機(東通村)の原子炉設置変更許可申請に関する補正書を原子力規制委員会に提出した。規制委の指示に基づき、震源を特定しない地震動のうち、過去に発生した内陸地殻内地震の記録から作られた「標準応答スペクトル」の評価を反映。1号機の現行の基準地震動(設計や安全確認の目安となる地震の揺れ)である600ガルを下回ったーと、結論付けた。
 東北電は、過去に発生した89の地震の観測記録を用いて1号機の地震動を解析。その結果、水平方向、鉛直方向のいずれも600ガルを下回ったという。東北電の担当者は「(地震動の)具体的な評価内容は、今後の審査で説明する」と話した。
 基準地震動を策定する際には、震源を特定する地震動と、特定しない地震動の大きく2種類を考慮する必要がある。規制委は今年4月、特定しない地震動について、標準応答スペクトルに基づく評価結果を反映した補正を行うよう、新規制基準に基づく審査を受けている各事業者に指示していた。   (安達一将)
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