[2023_11_15_02]柏崎刈羽原発のテロ対策不備、東京電力「全ての改善課題に対応完了」と報告 原子力規制委員会が内容確認、是正措置命令解除か判断へ(新潟日報2023年11月15日)
 
参照元
柏崎刈羽原発のテロ対策不備、東京電力「全ての改善課題に対応完了」と報告 原子力規制委員会が内容確認、是正措置命令解除か判断へ

 10:15
 新潟県に立地する東京電力柏崎刈羽原発でテロ対策上の不備が相次いだ問題で、東電は11月14日、原子力規制委員会が課題として指摘した4項目全ての対応が完了したと規制委に報告した。
 規制委は柏崎刈羽原発の運転を事実上禁止する是正措置命令を出して追加検査を行っているが、事務局によると、山中伸介委員長は14日の非公開臨時会合で「検査は詰めの段階に入った」との見解を示した。
 山中氏は追加検査の報告書案の取りまとめを事務局の原子力規制庁に指示した。規制委は今後、東電の報告内容通りに改善されているかどうかを確認する。
 規制委は別途、東電の原発事業者としての適格性も再確認している。これらを踏まえて是正措置命令を解除するかどうか判断することになる。
 東電が14日に完了を報告したのは、改善措置を一過性にしない仕組みづくり。5月に社長直轄のモニタリング室を設置し、社員の行動観察などが適切に行われていると確認できたという。
 これまで(1)マニュアルなどの適切な変更(2)荒天時の監視体制(3)協力企業を含めた情報共有−について対応策を報告してきた。
 東電本社広報室は「引き続き検査に真摯(しんし)に対応し、改善措置の完了を判断した根拠を説明していく」とコメントした。
 柏崎刈羽原発では所員によるIDカードの不正使用や、侵入検知設備の故障などがあり、規制委は2021年に核燃料の移動を禁止する是正措置命令を出した。
KEY_WORD:柏崎_核セキュリティー違反_:KASHIWA_: