[2023_11_24_04]県有識者委の池内了元委員長「3つの検証」独自報告書を公表(NHK2023年11月24日)
 
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県有識者委の池内了元委員長「3つの検証」独自報告書を公表

 11時14分
 東京電力柏崎刈羽原子力発電所をめぐり、県のいわゆる「3つの検証」を取りまとめる予定だった、有識者委員会の元委員長、池内了名古屋大学名誉教授が独自の検証報告書をまとめ、公表しました。
 柏崎刈羽原発の再稼働について、県が議論の前提としてきたいわゆる「3つの検証」を巡っては、有識者でつくる「検証総括委員会」が取りまとめを行う予定でしたが、委員長だった池内名誉教授と県の間で折り合いがつかず、ことし9月、県が取りまとめを行いました。
 こうした県の対応について池内名誉教授は「本当の総括になっていない」などと批判した上で、独自に取りまとめを進め、このほど報告書を公表しました。
 この中では、「3つの検証」の報告書の概要をまとめた上で、福島第一原発事故の検証にとどまり、柏崎刈羽原発の安全に役立つものになっていないとか根本となる問題点の分析がないなどと指摘しています。
 さらに、東京電力の適格性など「3つの検証」に含まれなかったテーマについても独自の見解をまとめています。
 池内名誉教授は「検証総括には、報告書を批判的に分析し、問題点を明確にするという役割があるが、県にはその点が欠けていた。報告書を見比べて再稼働について考える際の参考にしてほしい」と話していました。
 一方、花角知事は定例会見で池内名誉教授の報告書への対応について、「個人としての発表なので特にコメントはありません」と述べました。
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