[2019_10_22_01]工程目標達成「難しい」 規制委 RFS審査巡り見解(東奥日報2019年10月22日)
 
 むつ市のリサイクル燃料貯蔵(RFS)が運営する使用済み核燃料中間貯蔵施設の安全審査を巡り、原子力規制委員会の山中伸介委員は21日の審査会合で「このままの状態が続くと(RFS側が)希望するスケジュールに従うことはかなり難しい」との見解を示した。RFSは「2019年度下期」に設工認(設計と工事方法の認可)審査の終了という目標を掲げている。
 中間貯蔵施設の審査を巡ってはRFSと規制側の間で、使用済み核燃料を保管する金属製容器(キャスク)の安全機能などについて議論が続く。ただ、今回の審査会合開催まで前回(8月21日)から2カ月を要したが、山中委員は「なかなか検討が進んでいない」と指摘。RFSが目標とする審査工程の達成を疑問視した。
 山中委員は、審査の効率化には双方の努力が必要1と指摘し、RFS側に「規制側とコミュニケーションをよく取ってほしい」と要請。合格の前提となる補正申請書の提出へ向け「審査の全体像の把握についても早急にお願いしたい」とした。
 RFSは1月に規制委へ提出した書類で、事業開始の時期を「18年後半」から「21年度」に修正している。
(佐々木大輔)
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