[2020_03_03_05]むつ市 過重負担なら減免可能 使用済燃料税条例を提案(東奥日報2020年3月3日)
 
 むつ市は2日、開会中の定例市議会に「市使用済燃料税条例」を創設する議案を追加提案した。同市の使用済み核燃料中間貯蔵施設に搬入、保管される核燃料に課税する。これまでの検討内容に加え、特定の場合に税を減免できる条項を設けた。
 減免条項を適用するのは「天災など特別な事情がある」「事業者の経営状況からみて過重な負担」と市が認めたとき。減免する場合は、別に条例を定める。
 提案を受け市議会は2日付で、特定納税義務者となるリサイクル燃料貯蔵(RFS)に意見を求める文書を送付した。回答提出期限は今月16日まで。
 市議会特別委員会は、11日に議案を審査する予定。斉藤孝昭委員長は「事業者の意見聴取期限が16日だと、(13日までの)定例議会中に審査が完了しない。閉会後の継続審査になる」との見通しを示した。
 宮下宗一郎市長は「むつ市発展の大きな契機になるであろう条例案。議会にしっかり内容を説明し、早期に可決成立するようお願いしたい」と語った。
 RFSは「当社の経営に著しいインパクトを与える大きな問題であり、十分な話し合いをさせていただく必要があると考えている」とコメントした。
 市は2日、2019年度一般会計補正予算案も提案した。補正予算案は2191万円を追加し、総額380億6943万円に。林道橋長寿命化対策費1380万円などを歳出に計上した。
(工藤洋平)
KEY_WORD:MUTSU_RECYCLE_: