[2020_11_12_09]再処理工場での漏水 規制庁が継続検査へ(東奥日報2020年11月12日)
 
 原子力規制庁は11日、本年度第2四半期(7〜9月)に行った規制検査の結果を公表した。日本原燃・六ヶ所再処理工場の非常用電源建屋で非常用ディーゼル発電機のタンクから漏水する事象があったが、安全重要度や深刻度を評価する「指摘事項」とはせず、第3四半期も継続して検査することとした。
 六ヶ所原子力規制事務所によると、漏水が見つかったのは6月10日。発電機は、燃料の噴射口にすすがたまらないよう水を吹き付けて除去する仕組みになっているが、水を貯めるタンクの中でステンレス製の浮きが折れ、常に水が供給される状態になったという。
 タンクの水位計も機能せず警報が出されなかった。タンクと発電機は10メートル以上離れた場所にあり、発電機への浸水などはなかった。
 リサイクル燃料貯蔵・使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)では規制庁本庁の検査官が核物質防護に関わる検査を実施し指摘事項が見つかった。詳細は非公表。深刻度はT〜W・軽微のうち「W」(影響は限定的)だった。
     (加藤景子)
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