[2021_04_08_07]RFSの審査対応を規制庁「非常に不十分」(東奥日報2021年4月8日)
 
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RFSの審査対応を規制庁「非常に不十分」

 青森県むつ市に立地する使用済み核燃料中間貯蔵施設の稼働へ向けた審査を巡り、原子力規制庁は7日、運営するリサイクル燃料貯蔵(RFS)の対応が「非常に不十分」と批判した。来週にも親会社の東京電力ホールディングス、日本原子力発電の担当者を交えた審査会合を開き、今後の審査体制を確認する方針も示した。
 中間貯蔵施設は現在、RFSが安全対策工事に必要な工事認可を求めて規制当局の審査を受けている。当初は1月中に審査申請して3月末にも認可を得るとの工程を掲げた。しかし申請自体が2月末にずれ込むなど修正を余儀なくされた。
 7日の原子力規制委員会定例会合で、規制庁の山形浩史・緊急事態対策監は「(申請書の)記載が非常に不十分。申請のスケジュールや説明準備についても適切な工程管理ができていない」と批判。「中身より(審査対応の)体制を議論すべき」と述べ、来週に予定する審査会合でRFS、親会社に対応方針を問う。
 更田豊志委員長は親会社を会合に招く方針を認めた上で、「RFS自身が恒久的に技術的な能力を持つ必要がある」と指摘。「(一時的な親会社の援助で)その場をしのぐことはあってはならない」とくぎを刺した。
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