[2022_11_28_09]「広域避難計画に実効性なし」原告主張 女川原発差し止め訴訟“結審” 来年5月に判決(東北放送2022年11月28日)
 
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「広域避難計画に実効性なし」原告主張 女川原発差し止め訴訟“結審” 来年5月に判決

 東北電力女川原子力発電所2号機の再稼働を巡り、住民が再稼働の差し止めを求めている裁判が28日、結審しました。判決は来年5月に言い渡されます。
 この裁判は、女川原発の付近に住む宮城県石巻市の住民が、東北電力に2号機の再稼働の差し止めを求めているものです。28日、仙台地裁で開かれた口頭弁論で、原告側は最終の意見陳述を行いました。この中では、県などが策定した「広域避難計画」には、事故の際に避難経路に設置され、住民の被ばく量を検査する検査場所について、要員や資機材の確保といった具体的な記載がないとして、計画に実効性がないと改めて主張しました。
 原告団長 原伸雄さん:
 「広域避難計画がいかに実効性がないかを明らかにしてきた。再稼働を止める一番現実的な道は、避難計画のもとで原発は再稼働してはならないという判決を得ること思う。原告団の確信としては必ずやそのような判決が得られると考えている」
 裁判は28日で結審し、判決は来年5月24日に言い渡されます。東北電力は2024年2月に女川原発2号機の再稼働を目指しています。
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