[2015_09_03_01]貯蔵施設部材のさび 原燃に原因調査指示 規制委 (東奥日報2015年9月3日)
 
 日本原燃の高レベル放射性廃棄物貯蔵菅理センター(六ヶ所村)内の部材でさびが見つかった問題で、原子力規制委員会は2日、原因調査や影響評価を原燃に指示した。
 四つの貯蔵区域がある同センターのガラス固化体が入っていない第4区域で収納管、通風管にさびの付着が見つかった。原燃は既に固化体を貯蔵している第1〜3区域でも、空き区画に固化体を移して状態を調べることにしている。
 原燃の報告を受けた規制委は、さびは表面部にとどまり、直ちに施設の安全性を損なうものではないと判断。ただ、30〜50年の貯蔵期間中、長期にわたって安全性を確保する必要があるため、原燃に文書で指示することを決めた。
 田中俊一委員長は同日の記者会見で「さびの検査方法を確立して、きちんと見ていくことが大事」と指摘。同センターでは9月後半に英国からの返還ガラス固化体124本を搬入する計画になっているが、「特に問題はない」とした。
 (古川靖隆)
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