[2020_08_27_05]完工21年度上期に延期/原燃・高レベル貯蔵センター(六ケ所) 耐震工事に時間(東奥日報2020年8月27日)
 
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完工21年度上期に延期/原燃・高レベル貯蔵センター(六ケ所) 耐震工事に時間

 日本原燃は26日、海外返還のガラス固化体を一時保管している高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター(六ケ所村)の完工(安全対策工事の完了)時期を、今年11月から「2021年度上期」に延期すると発表した。北換気筒の耐震補強工事に時間を要することが主な理由。本年度下期には安全工事を行うための認可の審査を終えるとの想定で、21年度上期までに実際の工事、事業者検査、原子力規制委員会による確認を完了させる計画。
 同施設は26日午前、新規制基準の適合性審査に正式合格した。原燃は事業変更許可を受けて新たな工程を決定し、同日中に規制委に届け出たという。広報担当者は「『設計・工事計画の認可』の審査に万全を期すとともに、許可をいただいた安全対策をしっかり実施していく。変更した期間の中で完工を成し遂げられるよう、全社一丸となって取り組む」と述べた。
 北換気筒は、同施設と、再処理工場の使用済み核燃料貯蔵プールがある建屋の排気に使用している。工事は地震の揺れを吸収するオイルダンパーの設置、北換気筒を支える鉄塔の構造材の取り換えや追加などを計画している。
 同施設は1995年に操業を開始。福島第1原発事故を踏まえた新基準に対応するため、固化体の受け入れを2017年度から中断している。再開については「電力会社と海外の事業者との協議で決定するため現時点では未定」(原燃)という。
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