[2018_12_08_01]六ケ所MOX工場「原燃が先行発注」市民団体に告発状(東奥日報2018年12月8日)
 
 市民団体「核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団」(代表・浅石紘爾弁護士)は7日、日本原燃が六ヶ所村に建設中のMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場の装置や機器について、原子力規制委員会の認可前に原燃が製造元に先行発注した法令違反がある−と主張する内部告発状が同団体に届いたと発表した。同団体は原燃に質問状を提出。原燃からは「法令に基づき適正に対処している」と否定する回答があった。
 同団体によると、10月末ごろ、原燃社員とみられる匿名の告発状が届いた。先行発注を可能とするための内規改正が行われたとの記述や、発注先の企業名も記されていたという。
 7日、県庁内で会見した浅石代表は「先行発注は(工事着手前に原子力規制委員会の認可を受けなければならないと規定した)原子炉等規制法に違反すると解釈した」との見解を示した。
 一方、取材に対し、原燃の広報担当者は「認可前の発注は『準備作業』であり『工事着手』には当たらない」と説明。原子力規制庁の金城慎司安全規制管理官は「受発注の手続きなど商行為の規制はなく、最終的に基準に適合している装置や設備を完成させればよい」と語った。(三好陽介、山内はるみ)
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