[2020_11_28_01]原燃、油流出を陳謝 再処理工場 量は「30」リットル(東奥日報2020年11月28日)
 
 日本原燃の増田尚宏社長は27日、青森市の青森地域共生本社で開いた定例会見の冒頭、17日に六ヶ所村の六ヶ所再処理工場で発生した水中ポンプからの油流出について陳謝した。流出量を最大約30リットルに修正し「早期の回収作業に全力を尽くす」と述べた。
 油はポンプを動かすための油圧作動油で、敷地内を流れる二又川から取水する検証作業の準備中に漏えいした。流出した油は吸着シート約900枚を使って回収し、l部は散水時に敷地内の地面に吸収された可能性があるという。増田社長は今後、水中ポンプの健全性を定期的に確認するとともに、使用の際は油が拡散しないようオイルフェンスを設置する考えを示した。
 26日には協力会社の社員に新型コロナウイルス感染が確認されたが、構内では1日当たリ6、7千人が働いていることから、感染拡大防止対策を徹底すると強調。「構内でクラスター(感染者集団)になる可能性があれば、至急さらに厳しい対策を打ち出す」と話した。
 再処理工場の安全対策工事に必要な認可の初回申請は、MOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場の審査合格後に出す方針で「12月半ばくらい」と見通しを語った。(加藤景子)
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