[2021_04_29_01]再処理 MOX工場 設工認2回目申請 1カ月程度ずれ込み 原燃見通し 1回目審査長引き(東奥日報2021年4月29日)
 
 日本原燃の増田尚宏社長は28日、昨年審査合格した六ヶ所再処理工場とMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場の2回目の「設計・工事計画の認可(設工認)」の申請時期について、当初予定していた5月から1カ月程度ずれ込むとの認識を示した。同日、青森市の青森地域共生本社で開いた定例会見で明らかにした。
 原燃は昨年12月、再処理工場とMOX工場の1回目の設工認を原子力規制委員会に申請。再処理工場は計3回、MOX工場は計4回に申請を分割し、2回目は5月ごろを予定していた。
 だが、1回目の申請を審査する過程で、規制委は過去のアクティブ試験(最終試運転)により高い放射線量となった区域にある設備などについて、完工前に必要な検査の方法の提示などを原燃に求め、議論が長引いている。
 増田社長は、これらの説明責任を果たすことなどを理由に「第1回申請の補正の準備を進める。第2回申請は審査状況を踏まえ、1カ月遅れくらいになる」との見通しを示した。2022年度上期とした再処理工場の完工時期については「工夫すれば工程は守れる」と述べ、見直しを否定した。
     (安達一将)
KEY_WORD:ROK_MOX_:ROKKA_: