[2017_06_16_03]原燃の安全管理問題 規制庁「相当な改善」(東奥日報2017年6月16日)
 
 日本原燃の安全管理部門で事実と異なる社内文書が作成されるなど不適切な対応が発覚した問題で、原子力規制庁は「従来と比較して相当な改善が見られる」と原燃の是正措置を評価したことが15日、分かった。
 規制庁が原燃担当者との2日の面談録を公開した。面談録によると、規制庁は問題の発端となった原燃・濃縮事業部の活動について「是正措置計画通りに進められていると考える」との認識を示した。一方で「原燃の品質保証活動は数年ごとに問題視されてきた。今回こそは表面的な改善にとどまることなく、根本的な改善を図ること」とくぎを刺した。
 原燃は濃縮事業部の安全管理の適正化について、監査室の特別監査で検証する方針を示した。
 同問題は、原燃の安全管理を束ねる安全・品質本部が昨年9月、人材育成、監視体制強化などの対応が終わっていないにもかかわらず「改善済み」とする社内文書を作成。監査室などのチェック機能も働かず、同12月に原子力規制委員会から保安規定違反と判定された。 (阿部泰起)
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