[2017_08_22_04]発電機に続き排気測定設備も 13年交換せず故障 原燃(東奥日報2017年8月22日)
 
 日本原燃の六ヶ所再処理工場で、放射性物質の排気量を測定する「超音波流量計」を設置から13年間交換せず、経年劣化により故障していたことが21日、原子力規制庁が公表した原燃担当者との面談録で分かった。原燃設備の経年劣化を巡っては、ウラン濃縮工場にある非常用ディーゼル発電機の部品を28年間交換せずに出火の原因となったことが判明したばかり。
 面談録によると、昨年12月18日に北換気筒・風量計の警報が鳴り、超音波流量計の故障であることが発覚。原因は流量計内のコンデンサー(蓄電器)の経年劣化で、メーカーが6年での交換を推奨していたにもかかわらず、設置から13年間経過していたという。流量計は現在も復旧していない。
 規制庁は、原燃が今年4月下旬に流量計の点検作業を実施し、8月下旬に交換する予定であることを「もっと早い段階で交換し復旧させることが可能ではないか」と問題視。同様の事象が過去にもあったとし「何度同じことを言えば改善できるのか」と厳しく指摘した。
 原燃担当者は「代替監視が可能ということもあり、交換作業を速やかに実施するという意識に欠けていたかもしれない」と釈明。6年周期での交換に保全計画を見直す方針だという。
 (阿部泰起)
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