[2017_10_05_01]濃縮工場排気ダクト損傷箇所「問題なし」 原燃、6月点検で(東奥日報2017年10月5日)
 
 日本原燃の六ヶ所ウラン濃縮工場の排気ダクトが損傷していた問題で、原燃が6月に行った点検で損傷箇所を「問題なし」と判断していたことが4日、原子力規制庁が公開した面談録で分かった。原燃は9月に再点検を実施し点検結果を改めたが、規制庁の指摘を受け「当初の点検は不適切だった」との認識を示した。
 面談録によると、規制庁は同工場の搬送通路にある排気ダクトを例に挙げ、原燃が6月6日に実施した点検の結果は「良」だったものの、9月1〜3日の再点検では「さび、変色等」に変更していると指摘。出初点検は適切だったのかと疑問を呈した。
 これに対し原燃は「点検すること自体が点検の目的となっていたことが、適切に点検できていなかった要因の一つと分析している」と、点検が形骸化していたことを示唆した。規制庁は「適切な点検が実施されていないのは重大な問題」とし原因分析、是正措置を行うよう求めた。(阿部泰起)
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