[2022_02_11_03]川内原発の事故を想定した防災訓練 2年ぶり開催 アプリ使った訓練も〈鹿児島〉(鹿児島テレビ2022年2月11日)
 
参照元
川内原発の事故を想定した防災訓練 2年ぶり開催 アプリ使った訓練も〈鹿児島〉

 鹿児島県の川内原発で事故が発生した場合を想定した原子力防災訓練が11日、2年ぶりに行われました。今回は、住民の避難をスムーズに行うための新たな取り組みも試されました。
 「午前7時、地震により通常運転中の1,2号機の原子炉が自動停止、すべての外部電源が喪失している」午前8時の県庁にこのようなアナウンスが流れました。
 訓練は、薩摩半島西方沖で震度7の地震が発生し、川内原発1、2号機で事故が発生したとの想定で行われました。
 新型コロナの影響で今回、住民は参加しませんでしたが、県や消防、警察など170の関係機関から約1800人が参加しました。
 また今回は、アプリを活用した新たな訓練が行われました。
 若松正大記者「事故の際、混乱となりそうなのが避難です。今回、その問題を解消するのがこのアプリになります」今回の訓練で使用された「原子力防災アプリ」。
 住民が名前や位置情報などを入力し、避難先の担当者が住民のQRコードを読み込むことで誰がどこに避難したかを、リアルタイムで把握することができます。
 薩摩川内市では、住民役の市の職員がアプリで通知された避難場所にバスで避難します。
 その後、住民の放射性物質の汚染状況をチェックする姶良市の検査場では担当職員がQRコードを読み込み、安定ヨウ素剤を受け取る段取りを確認していました。
 アプリは現在、試用段階ですが、2022年4月以降は、無料でダウンロードできる見通しで、県は避難の際に活用する考えです。
 訓練を視察した塩田知事は、こうした新たな取り組みについて次のように話しました。
 塩田知事「除染や受付のところにさらに広げていく。使える場所を広げていけばさらに便利になると思うし、全国的にもこれを広めていけるということであれば、非常に価値のあるものになっていくのではと期待している」
KEY_WORD:SENDAI_: