[2022_04_25_02]鹿児島県原子力専門委分科会・川内原発劣化状況の評価方法など議論(鹿児島テレビ2022年4月25日)
 
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鹿児島県原子力専門委分科会・川内原発劣化状況の評価方法など議論

 鹿児島県の川内原発の運転延長に関わる検証を行う県原子力専門委員会の3回目の分科会が25日開かれ、原発の劣化状況の評価方法について議論が交わされました。
 元原発設計技術者・後藤政志委員「例えば劣化があったり、事故、トラブルの時は人間が考える枠組みを超えてしまう。評価のための枠組みを守ればいいという感覚は、極めて危ない」県原子力専門委員会の分科会は、川内原発の運転延長に関して集中的に検証するために設置されたもので、7人の専門家で構成されています。
 川内原発は1号機が2024年、2号機が2025年に運転開始から40年の運転期限を迎え、運転延長に必要な「特別点検」を1号機は2021年10月から、2号機は2022年2月から実施しています。
 運転延長の原子力規制委員会への申請は運転期限の1年前までで、その場合、分科会は規制委の判断の前に運転を延長しても問題はないか、検証結果を県に報告することになっています。
 25日は九州電力が原発の劣化状況の評価方法について説明し、委員からは、評価方法の見直しなどを求める声が上がりました。
 九州大学応用力学研究所 渡邉英雄委員(リモート参加)「同じ材料を30年使っているわけではない。状況が変わったときにどれだけ健全性の評価の役に立つのか、いったん調べさせてもらいたい。即答できない」川内原発の運転期間延長に関する分科会・釜江克宏座長「淡々と8年前(30年目)の評価結果を話すだけでなく、新しい知見も含めて九州電力には説明してほしい」九州電力によりますと特別点検の進ちょく状況は、1号機が現在、結果をとりまとめている段階で、2号機は、半年程度で完了する見通しだということです。
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