[2023_01_30_05]県の原子力専門委分科会で川内原発“60年超運転”を議論(鹿児島読売テレビ2023年1月30日)
 
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県の原子力専門委分科会で川内原発“60年超運転”を議論

 国が原発の60年を越える運転を可能にする方針を示す中、川内原発1,2号機については活発な議論が続いている。県の専門委員会の分科会が開かれ九電は原子炉の冷却材を通す管について「60年を想定しても健全性で問題になる可能性はない」との検証結果を示した。
 県の原子力専門委員会の分科会は、川内原発1、2号機の運転の延長について検証している。
 政府は先月、原発の60年を超えた運転を可能にすることなどを盛り込んだ基本方針を固めた。
 分科会では、九電が国に申請した川内原発の20年の延長について専門家が九電から聞き取りを行っている。原子炉を冷却する一次冷却材を通す管に高温を与え続けた時の粘り強さがどう変化するか?について、九電は30日、「運転の開始から60年を想定しても健全性で問題になる可能性はない」との検証結果を示した。しかし、委員からは検証方法そのものについて厳しい指摘があった。

(渡邉 英雄委員)
「実際は実機を対象としているわけで。何十年も経年劣化した材料を対象にしているわけで。玄海1号、2号。廃炉が決まった物がある。そういう物を切り出して提供してもらってもう少し拡充する努力を九電にやってもらいたい。そういうことをやっていない」

 専門委員会では今年度中に検証結果をまとめ知事に報告する予定だ。
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