[2008_04_11_02]日立 原発配管強度 計算ミス(読売新聞2008年4月11日)
 
 原子力発電所の配管の耐震強度計算を、日立製作所が1980年から28年間にわたって間違え続け、地震の影響を過小評価していたことがわかった。安全性に深刻な影響はないとみられるが、経済産業省原子力安全・保安院は10日、電力各社に、正しい計算結果と再発防止策の報告を求めた。
 保安院によると、計算ミスがあった原発は7社の10原発17基。うち8基について各社が再計算したところ、原子炉につながる再循環ポンプなどの配管にかかる力が4倍以上大きくなるケースもあった。先月27日、新潟県中越沖地震で東京電力柏崎刈羽原発の配管にかかった力について、東電と独立行政法人原子力安全基盤機構の計算結果が食い違っていることから判明。
 東電の計算を担当した日立の計算プログラムにミスがあり、配管にかかる力を求める際に、配管自体の重さを考慮していないことがわかった。このプログラムは、1980年以降の原発建設や改造工事で、耐震強度の計算に使われていた。
 保安院が再計算を指示した原発は以下の通り。▽東北電力女川3号▽東京電力福島第1の1、4号、同第2の2、4号、柏崎刈羽4、5、7号▽中部電力浜岡5号▽北陸電力志賀1、2号▽中国電力島根1、2、3号▽日本原子力発電敦賀1号、東海第2▽日本原子力研究開発機構もんじゅ
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